ニューヨークは人種の○○

[ブログ]オタク「きもい」の表現で企業謝罪(livedoor News ← 毎日新聞

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1358209/detail

ネイサンズのお客様へ

いつもネイサンズホットドッグをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

さて、先日、お客様を不愉快にさせてしまいました、「コミックマーケット」に出店したネイサンズ移動店舗内スタッフによるブログ上の発言につきまして、以下の見解をお伝えしたく、ご一読いただければ幸いです。

「人種の坩堝」ニューヨークから来たネイサンズは、様々な国籍・価値観をお持ちのお客様に長年愛され続けています。

その企業体質は当然わが国におきましても継承されるべきものであり、私共、株式会社ネイサンズフランチャイジーオブジャパンも日々努力しております。

従いまして、今回の件につきましてはきわめて遺憾であります。

コミックマーケット」をはじめとし、各地で行われる様々なイベントへ積極的に参加させていただいている現状、それぞれのご当地、お客様に歓迎されている現状を省みますと、いかんともしがたい胸中です。

調査の結果、本件は当社ブランドを使用する「フランチャイズ」企業が独自に雇用したアルバイトの極めて不適切な表現が引き起こした事態であり、当社の企業コンプライアンスとは正反対の内容です。

また、当該ブログにつきましては、当社との関わりはまったくございません。

しかしながら、「フランチャイズ」企業を管理・監督する責務をもつ当社といたしましては、本件に類する自体の再発防止に全力を尽くし、お客様から失った「信頼」を取り戻すべく、社員一同、努力いたします。

以上、簡単ではありますが、当社の反省と今後の決意を述べさせていただきました。

2005年8月
株式会社ネイサンズフランチャイジーオブジャパン
代表取締役社長 竹内秀樹

  • この問題そのものに触れるつもりはない.表現の自由は守られるべきだと思うし,また,必ずしも「ネイサンズの客」をそう表現したのではないのだから,会社として謝罪する必要もないように思うが.
  • 気になったのは『「人種の坩堝」ニューヨークから来たネイサンズ』という表現なのです.何だか,このフレーズは久しぶりに目にしたという気もする.
  • その昔,「坩堝」という表現はよくない,という議論があったはずだ.その昔,といっても,もう 10 年以上も前ですね.「坩堝」というともういろんなものが混ざり合ってしまったイメージがある.Melting pot ですから,溶け合ってしまっているんです.しかしそれではいけない,むしろ,それぞれの個性を殺さないでいる「サラダボウル salad bowl」と言うべきではないか,と.
  • PC 運動の(行き過ぎた)あおりで生まれた言いかえなのかな,とも思ったけれども,今の辞書にもちゃんと書かれていました.
    • スーパー・アンカー英和辞典 (第3版)』の melting pot の項目には,「salad bowl を参照」となっている.そして,salad bowl の項目には次のような説明が.

文化の同化主義を否定し,多様な言語と文化が開花し調和することを目標とする

−融合から共存へ−
多民族国家米国の状況,およびその理想を表す言い方.るつぼの中で溶け合う金属のように,多民族の長所を融合させて統一的な国家を作ろうというもの.しかし近年では,サラダボウル (salad bowl) というたとえが表すように,各民族が個性を保ちながら共存することによって,よい国家を作っていこうという考え方も支持されるようになった.